気になるグリーンレポート

「グリーンレポート」に籾酢液に関する補足説明が載った。「病害虫防除には使わないように」と。
さて、その補足説明の載った号の記事で、また気になることが。
タイトルは「冷温高湿庫と負イオン、オゾンの併用でびわの鮮度を保つ」。
負イオン(マイナスイオン)5×10^4個/cm3、オゾン50ppbの条件で、びわの貯蔵中の腐敗が防止できるというもの。
東京大学生産技術研究所の安井至教授のページ「似非科学撲滅の講演 マイナスイオン編」から計算すると、50ppbのオゾンというのは、1.25×10^12個/cm3となる。したがって、ここで発生させている負イオン5×10^4個/cm3はオゾンの2500万分の1となる。この程度の低濃度の負イオンが腐敗防止効果に寄与しているとは考えられない。ダイオキシンの環境中での濃度1.0×10^5個/cm3よりも少ない。
オゾンは強力な酸化力を持つので、腐敗防止効果があるのは明確だ。腐敗防止効果は、負イオンとは全く関係なく、オゾンによるものと考えるのが妥当ではないか?
という内容で、これに関係する機関に意見のメールを送った。

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