NHK「にんげんドキュメント」に出演した80歳の男が逮捕された。
12年前に包丁で刺して重傷を負わせたのだ。
6年前から歩いて四国八十八か所の巡礼を始め、すでに二十数回回っている。死ぬまで巡礼を続ける生涯遍路を目指すということで番組では紹介されていた。
このおじいさん自体よりも、周りの人たちの善意に感動した。
信仰に生きるというのはかっこいい感じはあるが、それは見方を変えれば単なるわがままなのかもしれない。今までに家族とうまくいかず、家族を捨てたのだ。
一人で歩き続ければ、人は一人では生きていけないということに気付くだろう(大河ドラマ「武蔵」みたい)。それでも全てを放棄して巡礼の旅に出てしまったのであり、もう戻るところは無い。一人で歩き続けるしかないということなのだろうか?