減農薬栽培

某農薬の広告を見ていたら、「微生物から生まれた殺ダニ剤で、減農薬栽培では農薬としてカウントされません」。え~っ?
そんなのあり?
減農薬栽培では天然物由来の農薬に関しては農薬の散布回数としてカウントしないことになっているらしい。
天然物と合成化学物質とで作用点に対して何が違うというのだ?この「微生物から生まれた殺ダニ剤」であっても、農薬登録を取得するための安全性試験は、合成化学物質の農薬と何ら違わない評価をしているのに。
こういうことをしていると、「農薬の散布回数」というのは、農薬の摂取量を減らしたいという観点からは意味をなさない。いた、登録内容通りに散布している限り、作物の安全性ということでは全く考慮する必要は無いのだが。
それでも、農薬をなるべく摂取したくないという人もいるわけで(これは科学ではなく心の問題)、それなら情報は全て正直に開示すべきだ。カウントされない農薬を使って農薬を使っていないことにしてしまおうなんて、考え方として間違っとるぞ。
広告にこういう文面を書いて売ろうとは。
野菜の安全性のイメージを高めることが出来る」なんて言う、公的農業試験場の人もいる。偽善。
商売のためにはどんな屁理屈でも許されるという理屈は屁理屈だ。

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