報道特別番組「告白-私がサリンをまきました-オウム10年目の真実」教祖を追いつめた林郁夫受刑者と自白に導いた刑事の567日
を見た。
今まで、真面目で正義感の強い人がなぜマインドコントロールから抜け出せず、犯罪を犯してしまうのか、いまいち分からなかった。この番組を見てなんとなく分かった気がする。
教義自体うまく作られている。矛盾に満ちた、法や正義に反することであっても、「行」ということになっている。「行」に励めば解脱に近付くとされている。すなわち、教祖にとっては都合よくできている。このような「行」を行っているうちに、自己が失われ、教祖の言いなりになり、殺人でもなんでも出来るようになってしまう。
「あの方がこうおっしゃった」と従順している自分あれば、気を付けた方が良い。どんなに尊敬する人物が言ったことでも、まずは自分でもう一度考え直すことが必要だ。
「幸福」だとか「生きる意味」などというのは、ヒト以外は考えない。人間はヒトであり、生物の1種に過ぎない。生物はただ普通に暮らしている。「一生懸命」というのでもないと思う。「がんばって」もいないと思う。
もう少し力を抜いて、他の生物や自然を眺めてみると、宗教にのめりこむことはないのにと思う。