手術当日

いよいよ手術。

もう、まな板の上の鯉の心境(鯉に心境はあるのか?)。

手術室まで、自分で点滴チューブを吊り下げる車を押して、歩いていく。

途中で、家族と会う。

手術台に自分で乗り、マスクを被せられた。「では、これから眠くなりますよ」と言われ、「え?ねむくならんやん」と思ったまでは覚えているが、その後の記憶はない。

夢なのか、現実なのか、分からないものが見えた。ああそうか、手術を受けたんだ。もう、終わって、CTを撮りに手術室を出た。今度は担架に乗って。途中、家族が見えた。

CT撮影後、ICUに入った。手術はうまくいったとのこと。ICUに妻が入ってきた。8:45に手術室に入り、今、午後の1時過ぎらしい。尿意を感じるが、どうやら尿路のチューブが陰茎に差し込まれているようで、尿の出し方がわからない。そのうち分かったが、勝手に出ていくのであった。けど、慣れていないためか、常に尿意がある。そのうちに慣れた。

身体には、両腕に点滴のチューブ、心電図のケーブル、尿路のチューブ、血栓予防のための脚のマッサージのためのエアチューブが繋がれ、身動きが取れない。

それに、両鼻に詰め物がされていて、口を開けて呼吸するしかない。これについては、手術前に、口呼吸の練習のために、鼻に綿栓をしたが、ストレスの方が大きいので、真面目にやらなかった。口呼吸は本当に辛い。