Googleマップで、たまたま、川崎市の麻生地区に月読神社を見つけた。
月読命は、古事記では、伊邪那岐(イザナギ)が黄泉の国から逃げ帰って禊をした際に、右目から生まれ、その時に左目から生まれたのが天照大御神、鼻から生まれたのが須佐之男命。なぜか、古事記ではその後のエピソードがない。マイナーな存在。
珍しいなぁ、と思い、この麻生地区を調べていたら、阿波忌部が入植した地域とのこと。(タウンニュース)
千葉県の安房(あわ)は阿波忌部が入植した地域で、安房神社は有名だ。それは知っていた。(南房総花海街道)





同じように、麻生地区にも入ったのか?
麻は天皇の代替わりの神事の大嘗祭で麁服(あらたえ)として献上されるように、徳島の三木家がその役を担っている。



麻生の地名は、麻の栽培に由来しているということか。
ちなみに、イザナギが黄泉の国から逃げてきたルートに因んだ地名が徳島にあることから、古事記は阿波の話という説(ここに書いた)がある。イザナギが禊をしたと考えられる場所もある。



で、その川崎市の麻生地区、鶴見川沿いに杉山神社が多数ある。

杉山神社を建立しながら、阿波忌部が入植していったと考えられている(前述のタウンニュースの記事)。
ということで、バイクに乗って、実際に行ってみた。
月読神社
まずは、月読神社。



小高い丘の上にあり、亀井城の跡地である。
伊勢神宮別宮の月読宮から勧請したとのこと。
神紋は三つ巴だった。
岡上神社
次に、岡上神社に行った。
いろいろ調べていたら、「剣神社」があったとのこと。剣神社、諏訪神社、日枝神社、宝殿稲荷社、開戸稲荷社を合わせて岡上神社として建立したとのこと(柿生文化 第79号)。
剣神社って、まさに徳島ではないか!諏訪神社も元社は徳島にある。




ここも三つ巴。
平尾杉山神社
杉山神社群の中で、最も上流部の平尾杉山神社へ行ってみた。





ここもやはり三つ巴。だからどうなのか分からない。でも、関連のある人達が建てたということか?
余談
途中、庭に麻らしき植物が生えているのを見かけた。
やばそうなので撮影しなかった。