中学の人権劇を見に行った。有志三十数人が行ったものだが、たけとくんも出演。
最近は夜遅くまで練習に励んでいた。昨日なんかは、
「ああ、楽しかったなぁ・・・」
と、すでに過去形でつぶやいていた。今日の公演で終わるのが寂しい様子。
本来ならば中3は高校受験で大変な時期なのだが、高校受験がないので、中学生活を十分に謳歌できる。これは中高一貫校の良いところだろう。
今年度は生徒会、クラス委員、人権劇といろいろなことに挑戦してきて、
「やって良かった」
と、とても満足している様子。何事も挑戦する方が悔いがない。チャンスは何回も無いのだから。挑戦して悔いることは少ないだろう。
これは彼のこれからの人生の大きな糧となるだろう。
さて、その人権劇だが、内容は、近所の些細なうわさ話が偏見や差別をうみ、学校でもいじめられるという話。うわさ話を広めている側、いじめている側はそういった意識は薄くて、ただおもしろがっているだけ、というありがちな話。ありがちなだけに考えさせられる。生徒たちで考えたようだが、なかなかすばらしい台本。
そして、演技が凄かった。みんながうまい。プロ並み。このままコンクールに出したら凄いんじゃないかと思うくらい。
もちろん、「変なオッサン」を演じたたけとくんもなかなかすばらしかった。彼は登場しただけで笑いが起こる。観客は彼に何かを期待しているようだ。