暴風雨の中、とくしまマラソン決行。
中止する場合には朝5時半からHPまたはテレビで案内するとのことだったが、HPはアクセス集中のためか反応せず、途中、昔の内容に戻ったりしてトラブっていたが、6時半くらいになってやっと決行の情報が得られた。
「やるのかよ!」
行くしかない。
河川敷に車を駐めてシャトルバスに行くまでに傘の骨が折れてしまったよ。
「マジか!」
USJのジュラシックパークのポンチョが家にあったので、それを被って走った。
このマラソンで新しくできた「しらさぎ大橋」の渡り初めなのだが、海に近いせいかすごい風!
「とんだ渡り初めだよ!」
前半は堤防上を西に向かう。南東の風なので追い風となって楽といえば楽なのだが、左からの風を受けるので、結構疲れる。右足を踏ん張るせいか、右足のふくらはぎが疲労してきた。
後半は東に向かうので、
「絶対に無理や!」
折り返しの西条大橋までで力尽きるだろう。
と思いつつ、西条大橋を渡って、東に向かう。
案の定、前から暴風で走れない。
走っても歩いてもペースは変わらない。
ならば歩くべし。
もう、ほとんどの人が歩いている。
歩いてエネルギーを貯めて、充電されたエネルギーで走るというのを繰り返すと、割と抜かして行けた。
また、向かい風で走るときは前に倒れこむようにすると自然に足が前に出る。この走り方は、強風の中での練習で身につけたもの。練習が役に立った。
この2つの作戦を使っていると、妻が付いてこれなくなり、はぐれてしまった。
もう、妻の分まで頑張るしかない。
「がんばれ!俺!」
しかし、ものすごい暴風雨。
まっすぐ歩けないほどなので、風速20メートル以上は瞬間的に吹いているのではないか?
練習でもこんなのは経験したことはない。
台風の中を走らない限り体験できないだろう。
それでもなんとか制限時間内にゴール。
妻も完走できた。
妻は練習不足ではあったが、強いし、根性があると思う。
「よくやった!妻!」
今回の大会は、とくしまマラソン史上最悪のコンディションとして語り継がれるであろう。