日本農業新聞を読んでいると、特定農薬について随分と抵抗している。
アイガモまで農薬かとか、食品ならいちいち指定する必要がないのではないかとか、木酢液が指定されないことへの苦言などを記事にしている。
アイガモが農薬なら野生のサギなんかが飛んでくるのも農薬と違うのかという議論を展開している。しかし、人為的に放飼するのと野生のものが飛んでくるのは全然違う評価をすべきだと私は思う。人為的放飼の場合、それが環境に与える影響とか、逃げ出した場合に他の野生動物に与える影響も考慮する必要があると思う。ブラックバスとかアメリカザリガニなど移入生物の問題もある。放飼できる生物については決めておく必要はあるはずだ。
食品なら安全で問題ないという意見について。
例えば、ダニの防除に牛乳を散布するというのがあるらしい。でも、牛乳って腐るよね。そこまで考える必要は無いのかな?
普通の合成農薬ならその化合物の代謝・分解を調べ、その運命をたどり、安全性を確認していきます。食品といえども、散布直後は食品であってもそれは変化していくはずです。合成農薬と同じような手法で評価をしていくべきだと思う。
木酢液はもってのほか。あれは燃焼という化学反応を受けて作られるものであって、木そのもの由来ではありません。