小学校の人権集会の発表を見に行った。
すばらしい発表だった。
人権集会は同和教育として行われてきたものだが、そろそろ転換期に入ったなと感じさせる今回の発表だった。同和問題をメインで取り上げるのではなく、子供の人権とか、もっと身近な差別についての発表を主体に置いていた。また、子供たちだけの発表ではなく、先生たちが寸劇とその解説を行い、保護者に対して講義した。保護者や地域の取り組みにより、差別をなくし、人権を尊重していこうという、先生たちの熱意には感動した。
その一方で、同和教育としての人権集会が、単なる同和教育から脱却しているのなら、あえて「人権集会」という形をとる必然性もなくなってきているのかなとも感じた。人権だけでなく、他のいろんなことを取り上げた発表会にしていってもいい。あるいは、「人権集会」をあえてすることもない。総合学習のなかでも取り組めることだ。教育ということでは。
とはいえ、大人社会では差別はまだまだある。部落差別もある。そういった大人を教育する意味では、「人権集会」もまだまだ大いに役立つだろう。