自分の運転について自己分析

先日、剣山に行った際、あるいは去年同じ道を通った際、全ての先行する車が道を譲ってくれ、先に行かせてくれる。先行する大抵の車はそれほどペースが遅いわけでもなく、こちらが車間距離を詰めているとかプレッシャーをかけているつもりではないが、どうしてだろうか?車もノーマル状態のプレマシーなので、速そうには見えないのに。

1つの理由としては、この道が結構険しいこともあり、ここに踏み居るドライバーはそれなりに洗練されている、行儀の良いドライバーだということがあるだろう。

だけどやっぱり自分が結構速いのかもしれない。自惚れるわけではないのだが。先行車がプレッシャーを感じてしまうのだろう。しかし、絶対に凄く速いわけがない。単なるプレマシーだし。とはいっても、狭くて険しい山岳路の場合、車の性能はあまり関係がない。いつ対向車が現れるか、コーナーの先がどうなっているのか分からないので、性能の良い車でも飛ばせない。案外、地元のトラックが速かったりする。ではどこで差が出てくるのか?

まずは集中力。ここの山道は40kmくらい続く。その間、対向車、歩行者、道幅、コーナリングスピードを絶えず気にしなければならない。自分で言うのも何だが、運転する時の集中力は結構持つ。まあ、コーナーが好きだということもあると思う。

対向車の発見には一番神経を使う。コーナーが連続している時はいくつか先のコーナーも注意しておき、出来るだけ早く発見できるようにする。カーブミラーもしっかり確認する。カーブミラーがなければ無理をせず、慎重に曲がる。アウトインアウトといったセオリーはあまり通用せず、できるだけ早く対向車を発見できるラインを取る。体も左右に動かして早期発見に努める。対向車を発見した場合、どこですれ違うか、道幅のある部分、待避所ですれ違えるようにタイミングを合わせるとスムーズにすれ違える。単なるスピードの速さではなくて、要領の良さが必要。

最後はやはり運転の技術的な問題。これは説明のしようがないが、ブレーキのかけ方、タイミング、ライン取り、アクセルの踏み方、全て重要で総合的なバランスで決まってくる。頭で考えるものではないので、普段からの意識の持ち方と慣れの問題。断っておくが、こうやって書くとすごくアグレッシブな運転をしていると思うかもしれないが、急ブレーキや急ハンドルといった「急」のつく動作は、山岳路ではやらない。危ないし、集中力が続かない。同乗している家族が寝ることの出来るくらいの運転である。車の動作はG×時間で決まるので、Gが弱い分は時間で稼ぐ。その方が安定するし、安全で乗り心地がよい。

別にリスクギリギリのところで走っているわけではない。集落地などでは先行車よりも自分の方がペースが遅いことが多い。何が飛び出してくるか分からないからだ。リスクには敏感だと思う。

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