「そんなあほな!細菌やウイルスによる食中毒と違うのか?」
今朝、新聞の見出しを見て最初はそう思ったのだが、症状からしてやはり有機リン系の殺虫剤が原因である可能性が高い。官公庁の発表や報道ではどれだけの濃度でメタミドホスが検出されたのか未だに明らかにされていないのがもどかしい。リスクの大きさを把握するためにはその量的な考察が必要である。
それにしても、農薬散布による普通の残留ではこのような中毒症状がでる量にはならないし、加熱により分解しやすい化合物なので、餃子に加工されれば残留しないだろう。それでも激しい中毒症状が出たということは包装段階で故意に混入された可能性が高い。
憶測だが、その工場で労働争議があったということなので、従業員か、あるいは元従業員が辞める前に腹いせに殺虫剤をぶっかけた、というところではないだろうか?
それにしても回収になった品目数が多すぎる。加工食品がこんなにも中国に依存していたとは。
また、最初の兵庫県での事件が1月5日に発生したのに、今になってやっと発表されたのは対応が遅すぎたのではないだろうか?まさか、というような事件なので原因がなかなか分からなかったのかもしれないが、もっとすばやい原因究明はできなかったのだろうか?
こういうことがあると、安心して食べ物を食べられなくなる。国で決めつけることはしたくないが、中国産を警戒したくなる。貧富の格差があったり、労働条件が良くなかったりするのは良くないな。労働者、使用者の乖離が大きいのだろう。日本の常識ではイメージしにくいが、他国の会社を使う場合にはその差を意識しておく必要があるだろう。自分が働いている会社でも中国の会社を使っているが、まだまだガサツなところがある。ただ安いからという理由では、特に食品業界では注意した方が良いだろう。信用を失墜すれば全てを失うことになる。