性別なんていうのは、曖昧なもんだと思っている。
ホンソメワケベラという魚は、グループの中で最も大きな個体がオスになる。オスがいなくなると、そのなかで最も大きなメスがオスに性転換する。
ほとんどのカメは性染色体を持たず、孵化時の温度でオスかメスかが決まる。
こうみると、性染色体というのは性を決定する手段のひとつに過ぎないといえる。
性別があると、遺伝子が混じり合うので、形質の幅が広くなり、種として環境の変化に対応しやすいという利点がある。そのために性があるということであり、性差発現の手段は1つではないということだ。
ヒトの場合でも、性染色体異常という場合もあるが、そうでなくても男っぽい女性、女っぽい男性もいるわけで、この両者はどちらが女っぽい、あるいは男っぽいのだろうか?
まあ、いろいろな人がいるほうが、形質の幅が広いということで、種としては良いことと言えるだろう。
ところで、最近どうもオカマ芸人をテレビでよく見かけるが、どうも気になる。
気になるというのは、好きな子ができたということではない。
はっきり言って、ウザい。
自分の「オカマ性」を芸(ゲイとややこしい)にしているわけで、それを笑ってくれ、蔑んでくれ、と言っているようなものだ。
大げさにナヨナヨして、極端な甘え声を出し、男性タレントに色目を使ったり、抱きついたりする。
これのどこが面白いのか?
あれは、キャラを作っている。
キャラが芸といえばそうともいえるが、差別されることを期待した芸なんて、不快だ。
こういうことで笑いたくはない。
普通(?)のオカマに失礼ではないのか?
女性がいつも甘え声を出していないように、オカマだからといって常時甘え声は出すわけではないだろう。
女性タレントが男性タレントに抱きついたらスキャンダルになるのと同じように、オカマだからといって人前で男性に抱きつくわけではない。
こういうのを採用するテレビ局は、どういう神経をしてるのか?
差別を助長しているということではないのか?
はるな愛みたいなのは、あれは「なりきり芸」の一つであり、ああいうのは不快感がない。
普通の女性っぽい振る舞いだし、芸を極めている。
要するに、テレビ局には、ちゃんとネタで笑わせてくれる芸人を採用してくれ、と言いたい。
で、マツコ・デラックスってなにもん?