「想定外の津波の確率は50年に10%の確率だった」
と今日の新聞に書いてあった。
一方、
「こんな規模の地震は1000年に一度の確率だ」
という話もある。
「50年に10%」ってなんや?中途半端でよく分からん。
「1000年に一度」と言われると随分低い確率のように思えるし、「50年に10%」と言われると結構高いように思える。
どっちもパーセントに直して比べてみよう。
50年に10%ということは、90%は起きないということ。
100年間何も起きない確率は、0.9×0.9=0.81ということで81%。
ということは、100年間に起こる(前半50年、後半50年のどちらかに起こるのと、どちらでも起こる場合もある)確率は1-0.81=0.19ということで19%。
同様に1000年間に起こる確率は、1-0.9^(1000/50)=0.88で88%。
1000年に一度ということは、1年間では0.1%ということか?で良いのだろうか?まあ、そういうことにする。
そうすると、50年間に起こる確率は、1-0.999^50=0.049で4.9%。
1000年だど1-0.999^1000で63%。
あれ?1000年に一度といっても、1000年でほぼ100%になるわけではないのだな。
こう比べると、「50年に10%」も「1000年に一度」も長い目で見れば意外に違わないな。
「1000年に一度」と言ったって、「50年に5%」ということだ。こう言われると確率が高い気がするぞ。