小学生にもわかる農薬の話‐もっと詳しく‐

この話の目的

小学5年生の社会の教科書を見ていると次の記述がありました。


おいしくて安全な米づくり
化学肥料や農薬の使いすぎが環境や人体にあたえるえいきょうが、問題になっています。
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また、これまで1年間に3回から4回まいていた農薬を、2回にへらした農家もあります。
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環境と消費者にやさしい食料生産
左上の写真は、田にあいがもをかって、イネを育てている様子です。あいがもが田の雑草を食べ、そのふんが肥料になるというものです。
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食料の安全性については、農薬や化学肥料の使用が問題になっています。見た目にきれいな、害虫のつかない野菜やくだものをつくるには、たくさんの農薬が必要です。しかし農薬の大量使用は、野菜やくだものだけでなく、環境までおせんしてしまいます。
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のびたくんの挿絵「野菜もくだものも、見た目にとらわれないで選ばなくちゃね。」

「新しい社会 5上」(東京書籍)


どうも農薬に対して否定的だし、誤解のある記述です。
農薬は人類の生活を支えている重要なものです。飽食の時代にあって、農薬の役割が忘れられているようです。
農薬の悪いイメージは、残留性に問題のあったDDTやBHC、散布中の死亡事故のあったパラチオンなどによるものと思われます。しかし、これらの農薬はすでに失効して使われていません。法律も改正され、安全性はかなり高くなっています。
昔の農薬のイメージのまま教科書が書かれているようです。これはなんとかしなければいけないと思い、小学校の総合学習でも使えるようなコンテンツを作ってみました。
食べ物の重要性、感謝の心などが伝わればと思っています。

おしまい


できるだけ分かりやすくと心掛けたのですが、説明の難しいこともあるので、「話がむずかしくなってきたなぁ」などとごまかしたところもあります。次のサイトなどを参考にして補足していただければ幸いです。

カプチーノと山が好き!