小学生にもわかる農薬の話-5

小学生(しょうがくせい)にもわかる農薬(のうやく)(はなし)農薬(のうやく)登録制度(とうろくせいど)

農薬(のうやく)使(つか)った野菜(やさい)(どく)だと(おも)っているようだけど、それは誤解(ごかい)なんだよ。
農薬(のうやく)をまいた野菜(やさい)()べても大丈夫(だいじょうぶ)なように、農薬取締法(のうやくとりしまりほう)という法律(ほうりつ)によって農薬(のうやく)登録(とうろく)され、使(つか)(かた)(きめ)められるんだ。
農薬(のうやく)登録(とうろく)するには、このようなことを調(しら)べなきゃいけないんだ。
ひょえ~!いっぱいあるなぁ!
でも、これって、農薬(のうやく)人間(にんげん)(たべ)べさせたりして調(しら)べるの?
いや、それは無理(むり)だよ。それは(たの)まれても(ことわ)るだろ?
ネズミやウサギや(いぬ)などを使(つか)うんだ。
じゃあ、人間(にんげん)へのえいきょうははっきりわからないんじゃないの?
まあ、それはそうなんだ。たしかに動物(どうぶつ)種類(しゅるい)によってえいきょうがちがう。
だから、動物(どうぶつ)種類(しゅるい)複数(ふくすう)、つまり1種類(しゅるい)じゃなくて何種類(なんしゅるい)かで調(しら)べるんだ。これらの動物実験(どうぶつじっけん)(まった)くえいきょうのない(りょう)のさらに100(ぶん)の1の(りょう)を、「毎日(まいにち)一生(いっしょう)()(つづ)けても問題(もんだい)のない(りょう)」として()めるんだ。
どうして100(ぶん)の1なの?
(いま)()ったように、動物(どうぶつ)種類(しゅるい)によって(ちが)うから安全(あんぜん)のために10(ぶん)の1。さらに、(ひと)によってえいきょうのでかたに()があるからその安全(あんぜん)のために10(ぶん)の1。すなわち、10(ぶん)の1の10(ぶん)の1で100(ぶん)の1。これくらい安全(あんぜん)をみこんでおけばよいだろうということ。
なるほど。人間(にんげん)実験(じっけん)するわけにはいかないから、そのかわりに動物実験(どうぶつじっけn)()てきた数字(すうじ)を100(ぶん)の1にするんだ。
でも、実験(じっけん)使(つか)われた動物(どうぶつ)はかわいそうだな。
そうだね。でも人間(にんげん)調(しら)べるわけにはいかないからね。動物(どうぶつ)感謝(かんしゃ)
(わたし)たちの()べている(うし)(ぶた)やにわとりにも、そして植物(しょくぶつ)にも感謝(かんしゃ)しなきゃね。
ところで、農薬(のうやく)でがんになったり子孫(しそん)にえいきょうがあると(おも)われているけど、(うえ)にしめしたように、がんにならないのかとか、奇形(きけい)になったりしないのかなども調(しら)べられるんだ。もしこのようなえいきょうがあれば農薬(のうやく)にはならない。
へぇ~。誤解(ごかい)してたな。
環境(かんきょう)へのえいきょうはどうなの?
もちろん、使(つか)(かた)などを()めて、できるだけ、まわりの環境(かんきょう)にえいきょうがないようにするんだ。
また、分解(ぶんかい)されずに(つち)(なか)などにいつまでも(のこ)るようだと、農薬(のうやく)としては(みと)められない。

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