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通院

退院して2週間が経ち、病院を受診。

視力が回復してきていること、嗅覚がおかしいことを説明。嗅覚については、半年くらい、異常が見られることがあるとのこと。しばらくは様子見。鼻から出血や塊が出てくるのは、想定内の現象で、次第に解消するとのこと。

下垂体腫瘍のうち、下垂体腺腫だったとのこと。下垂体腫瘍のうち、最も多いパターンである。手術では、下垂体の内側をくり抜いた。画像を見る限り、大きさは変わっていないが、中身が薄く見える。スカスカになっているとのこと。視神経への圧迫が無くなり、画像にも視神経が写っている。稀に再度肥大することがあるので、今後、定期的にCTかMRIで撮影して、確認していく。次回はMRIで撮影する。

眼科も受診。裸眼で右0.9、左0.4だった。運転免許的には、見える方の目で0.7以上、見えない方で0.3以上あればOKなので、クリアしている。日をあらためて、視野検査を行うこととなった。視神経の色は問題ないとのこと。どのくらい回復するのかなんとも言えないが、回復の見込みはあるとのこと。

嗅覚が混乱

匂いが少し感じられるようになってきた。しかし、昨日は、さまざまな場所で、石鹸の香りがする。そして今日は、さまざまな場所で、バラの香水のような香りがして咳き込む。

今感じている匂いが本物かどうか分からない。異なる匂いを同じ匂いとして感じているかもしれない。

お刺身を食べて、わさびのツンとした感覚が感じられたので、実は嗅覚で感じている辛味の感覚は回復したと思われる。

仕事に復帰

本日より復帰。

手術前は、老眼鏡をかけないとパソコンの文字が読めなかったが、裸眼でもある程度読めるようになった。また、手術前は、左右の目で見た画像が上下にずれ、行が左右でずれてしまって、指でなぞらないと読めない状態だったが、それも解消された。仕事の効率が断然上がった。

視力の改善は実感できるまでになったが、嗅覚が戻らない。

退院直後に作ったカレーが全く辛くなくて驚いたが、それよりは少しマシになったのか、少しは辛みが感じられるようにはなった。

舌に辛味を感じる器官は存在していなく、辛味は嗅覚で感じていたのだ。それを実感した。実に面白い。

しかし、おもしろがっている場合ではなく、ゆずの香りも、ごま油の香りも感じられず、料理の香りを楽しめない。

退院

やっと退院。

飲まなければならない薬は無し。

食事制限や運動などの制限事項も無し。

自宅まで徒歩で6kmちょいなので、リハビリを兼ねて歩いて帰ろうかなと思ったが、病院の外の敷地を少し歩いただけで、その計画は挫折した。

鼻が詰まってて、呼吸が苦しいので、絶対に無理だ。

体力も落ちている。

素直にバスと電車で帰った。ただ、駅から自宅までもそこそこあるので、疲れた。

夕食にカレーを作って食べたが、香りが感じられない。鼻がまだダメなようだ。

久しぶりに湯船に浸かった。気持ちよかった。鼻からドロドロの塊が出てすっきりしたが、嗅覚はそれでもダメなようだ。

視力の回復

手術後、徐々に視界が確保されてきている気がする。左目はまだまだ左の方がぼやっとしているが、見えている部分はまあまあ見えているように思う。右目は手術前からまあまあ見えていたが、右目も改善している気がする。

そのうち調べるのかな?数値で確信を持って運転したい。おそらく今の状態なら運転できる程度には回復しているように思う。

尿路のチューブを取り除く

一般病棟に移り、尿路のチューブを取り除いた。取り付ける時は全身麻酔がかかってからなので、全く覚えていないが、取り除くのは、痛いというわけではないが、気色悪い感触。

手術後、初めて歩いたが、特に問題ない。

尿量を測るので、いちいち紙カップに入れて、量をメモする。

手術当日

いよいよ手術。

もう、まな板の上の鯉の心境(鯉に心境はあるのか?)。

手術室まで、自分で点滴チューブを吊り下げる車を押して、歩いていく。

途中で、家族と会う。

手術台に自分で乗り、マスクを被せられた。「では、これから眠くなりますよ」と言われ、「え?ねむくならんやん」と思ったまでは覚えているが、その後の記憶はない。

夢なのか、現実なのか、分からないものが見えた。ああそうか、手術を受けたんだ。もう、終わって、CTを撮りに手術室を出た。今度は担架に乗って。途中、家族が見えた。

CT撮影後、ICUに入った。手術はうまくいったとのこと。ICUに妻が入ってきた。8:45に手術室に入り、今、午後の1時過ぎらしい。尿意を感じるが、どうやら尿路のチューブが陰茎に差し込まれているようで、尿の出し方がわからない。そのうち分かったが、勝手に出ていくのであった。けど、慣れていないためか、常に尿意がある。そのうちに慣れた。

身体には、両腕に点滴のチューブ、心電図のケーブル、尿路のチューブ、血栓予防のための脚のマッサージのためのエアチューブが繋がれ、身動きが取れない。

それに、両鼻に詰め物がされていて、口を開けて呼吸するしかない。これについては、手術前に、口呼吸の練習のために、鼻に綿栓をしたが、ストレスの方が大きいので、真面目にやらなかった。口呼吸は本当に辛い。